みなさん、家庭用PCとビジネス用PC(法人PC)にきちんと違いがあることをご存知ですか?
家庭用PCが、ウェブサイトや動画を観たりゲームをすることに向いているのに対し、法人PCは、家庭用PCに比べて、複数の作業を同時にできるよう処理能力(スペック)が高く、組織間での管理がしやすいOS(Windows Proなど)が入れられているものがほとんどです。
機能面においてそれぞれ違いのあるPCですが、実は捨て方にも違いがあるんです。
今回は、法人PCの処分方法について解説していきます!
■法人PCと家庭用PCとでは処分方法が違う
法人PCを処分する上で気にしておきたいポイントは2つ。
いかに費用を抑えて処分をするかの「処分方法の選択」と、情報漏洩などを起こさないための「PCのデータ消去」。
まず処分方法を検討するにあたって、大前提となるのが使用済みの家庭用PCと法人PCの、廃棄物としての取り扱いの違いです。
家庭用PCは、購入時に回収・再資源化の費用が含まれているので、PCリサイクルマークというものが貼られており、このPCリサイクルマークのついた家庭用の使用済PCは、メーカーによって無料で回収してもらうことができます。
これに対し、法人PCは、処分時にリサイクル費用を負担することになっているため、PCリサイクルマークが付いておらず、もし「PCリサイクルマーク付き製品」であったとしても、企業や事業所から排出された使用済PCは、産業廃棄物として扱われてしまいます。
■法人PCの処分方法
そんな法人PCの処分方法としては、
・メーカー
・産業廃棄物処理業者
・PCリサイクル業者
が挙げられます。
・メーカー
PCメーカーは信頼度が高い反面、データ消去は法人側でやらなければならず、送料や処分費用(1台あたり数千円)が掛かります。台数が多い場合は、かなり手間もお金も掛かってしまいます。
・産業廃棄物処理業者
いわゆるPC処理業者のこと。データ消去もオプションでつけることができ、データ削除証明書を有料にはなりますが発行してもらうことが可能です。ただやはり、処分費用が1台あたり数千円ほどかかります。
・PCリサイクル業者
PCリサイクル業者は、PCの再利用や部品等の再資源化することで利益を得ているため、メーカー回収より費用を抑えられることが多いです。機種やスペックによっては、逆に買い取ってもらえる場合もあり、業者によっては、前述の産業廃棄物処理業者と同様にデータ消去やデータ消去証明書を有料でつけることも可能です。
しかし、ITリテラシーが低く怪しい業者が多い業界なのも事実。セキュリティ面や料金体系が整っているかを確認し、しっかり業者を見極める必要があります。
■PCデータの削除
さて、顧客情報や経理情報など、機密情報を多く取り扱う法人PCですが、法人PCの処分において最も気をつけたいのはやはり「PCデータの消去」。
実は目に見える範囲のファイルを削除しただけでは完全にデータ消去はされていなかったり、PCが壊れていてデータを削除するためにはPCを分解して物理破壊をするしか方法がなかったりと、データ消去には知識や経験が不可欠。
処分方法に困っていて、かつ情報面では安全を期したいという場合は、筆者は迷わず専門の業者に依頼することをおすすめします。
お金はかかってしまいますが、それに勝る安心も大事ですよね。
■まとめ
以上が法人PCを処分するにあたって押さえておきたいポイントです。
本記事を参考に、正しい方法で適切な廃棄処理を行っていきましょう。
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このブログを運営する株式会社エイティーワントレードは、そんなPCの買取・引取から、データ消去(証明書の発行)までを一括して請け負うことができる会社です。
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